suicoke moto-vs
去年の夏の終わりに反省会をし、今年の夏の買い物は早めに終わらせようと目論んでいた筆者です。
1年経つと流行りも好みも体の大きさも変わってしまう。今回のサンダルも相当悩んだ末、購入に至りました。
このsuicokeというメーカー、スポサンが流行りだしてからじわじわと有名になってきた日本発のブランドです。
今ではteva、Chacoと比べられるまでになりました。
特徴と言えば、ビブラムと共同開発したフットベッドとミニマルなディテール。
根本的なサンダルのデザイン自体にあまり捻りはなく、teva、ビルケンシュトック、Chaco、keenなどのデザインをインスパイアしています。元ネタが全て分かる人は今度僕とお話ししよう。
元ネタをアレンジ、昇華させるのは日本人のお得意芸な気がします。最近だとエンダースキーマのmipシリーズとかそうなんじゃないですかね。
今回気に入って購入したのはmoto-vs。
別のラインにmoto-cabがある。違うのはソールの厚み、値段、仕上げの荒さ。個人的に廉価版の印象が強く残る。
特徴としては、
・スライド(つっかけ)
・スエードのアッパー
・ナイロンテープ
・オールブラック
・分厚いソール
理屈はともかく、カッコいいです。強そうです。
理屈をこねると、
・アッパーはスエード、テープはナイロンという素材の切り替えを行っているので、オールブラックでも安っぽい印象はなく、質感をしっかり感じられます
・フットベッドは本当に柔らかい。経験したことのないレベルの履き心地でした。また足の指と土踏まずに自然な突起があり、そこが足との親和性を高めて歩きやすくしています。
・分厚いソールと分厚いアッパーが野暮ったさとカッコよさの絶妙なところを付いているデザインだと感じます。
今だと野暮ったさは強みにもなりえますね。このダサさとカッコよさの絶妙なところを突き高級感を出すって中々難しいんですよね。
ソールの厚い靴は合わせにくい、と思ってましたが、オールブラックのミニマルさと時代の流れもあってか(ワイドパンツもじわじわと浸透し、ハイテクシューズにタック入りのワイドパンツをクッション付けて履いちゃうような時代)割と違和感なく、目立ちすぎず履けてます。
短パンだとソールの分厚さが絶妙な可愛さを生みますね。
スライドサンダル(足首周りにストラップのないもの)やスリッパタイプのサンダルはアウトドア感を打ち消し、素材と色を気にすればとてもコンフォートに見えるので、全身白か黒なモードな感じの若い子や、リアルクローズドメブラ大好きくん、周りと差別化を図りたいイケイケな塩顔のイケメンにもオススメしときます。
そうじゃない僕らおじさんもこの絶妙さは変になり得ないのでそちらにもおすすめ。
ディテールや機能性大好きなアウトドアショップでも、感度の高いセレクトショップでも馬鹿受けする理由がよく分かるサンダルのお話でした。